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八戸でお洒落で温かい木の家を作る サイエンスホーム八戸・橋本英文

便利になったのに、なぜ人は忙しくなったのか?

お役立ち情報

リモートワークが当たり前になってきてから、

余計忙しくなった人は結構多い気がする。

 

 

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それでは、

2026年8月4日(火)号

よろしくお願いします。

 

 

 

先日、

ふとスマートフォンを見たら、

LINEの未読がたくさんたまっていた。

 

 

 

メール、LINE、メッセンジャー、

社内連絡、SNS。

 

 

一つひとつは、

ほんの数分で返せる。

 

 

 

昔なら、手紙を書いたり、

相手の会社に電話をかけたり、

直接会いに行ったりしなければならなかった。

 

 

 

それに比べれば、今は圧倒的に便利だ。

 

 

 

オンライン会議なら、

移動しなくても全国の人と話せる。

 

 

 

AIを使えば、

文章の下書きや情報整理も短時間でできる。

 

 

 

ネットで注文すれば、

買い物に行かなくても商品が届く。

 

 

 

それなのに、なぜか時間がない。

 

 

 

予定表は埋まり、

返信に追われ、

頭の中には常に

「まだやっていないこと」が残っている。

 

 

 

便利になったはずなのに、

昔より余裕がなくなっているように感じる。

 

 

 

便利な道具が時間を生み出してくれるはずなのに、

なぜ僕たちは、こんなに忙しいのだろうか。

 

 

 

 

便利になると、仕事が減るとは限らない

 

 

 

 

昔、資料を一つ作るのに

3時間かかっていたとする。

 

 

 

新しいソフトやAIを使うことで、

それが1時間でできるようになった。

 

 

普通に考えれば、

2時間の余裕が生まれるはずだ。

 

 

 

しかし、実際には、

 

「1時間でできるなら、もう一つ資料を作ろう」

 

「空いた時間に、ほかの会議も入れよう」

 

「もっと細かく分析できるのではないか」

 

となる。

 

 

 

結果として、

仕事が減るのではなく、

仕事の量や求められる水準が上がっていく。

 

 

オンライン会議も同じだ。

 

 

移動がなくなり便利になった。

 

 

ところが、

移動がないからこそ、

午前、午後、夕方と

会議を詰め込めるようになった。

 

 

 

 

昔なら、

東京で午前中に会議をしたら、

その日は移動でほぼ終わっていた。

 

 

 

今は八戸にいながら、

午前は東京、午後は仙台、夕方は大阪の人と話せる。

 

 

移動時間は減った。

 

 

 

でも、何もしていない時間も消えた。

 

 

 

新幹線の中で窓の外を見たり、

会議の内容を振り返ったりする時間まで、

なくなってしまった。

 

 

効率化によって余白が生まれたのではない。

 

 

 

余白に、

次の予定を入れられるようになっただけだった。

 

 

 

 

忙しさの正体は、作業量だけではない

 

 

 

もう一段、深く考えてみたい。

 

 

 

人を疲れさせるのは、

作業の量だけではない。

 

 

 

「選ばなければならないこと」が多いことも、

人を疲れさせる。

 

 

 

 

 

スマートフォンを開けば、

どのメッセージから返すか。

 

 

 

 

 

どの記事を読むか。

 

どの動画を見るか。

どのアプリを使うか。

今すぐ返すか、後で返すか。

 

 

 

 

と、細かな判断が発生する。

 

 

 

 

便利なサービスが増えるほど、

選択肢も増える。

 

 

選択肢が増えることは、

自由が増えることでもある。

 

 

しかし、自由が増えるほど、

自分で決めなければならないことも増える。

 

 

 

何かを選ぶたびに、

「こちらでよかったのだろうか」

という小さな迷いも残る。

 

 

 

 

つまり、現代人が忙しいのは、

体が動いている時間が長いからだけではない。

 

頭の中で、絶えず選択と判断を続けているからではないか。

 

 

 

本当の便利さとは、機能を足すことではない

 

 

 

ここで、僕なりの持論を書いておきたい。

 

 

一般的に便利というと、

 

「今までできなかったことができる」

「より多くの機能がついている」

「選択肢がたくさんある」

 

という意味で使われる。

 

 

 

しかし、本当の便利さとは、

少し違うのではないかと思う。

 

 

本当の便利さとは、

考えなくても自然に使えること。

 

迷わなくても次の行動が決まること。

やらなくてもいいことが減ること。

 

 

 

便利さとは、できることを増やすことではなく、

迷うことを減らすこと。

 

 

 

機能が10個あるものよりも、

必要な一つの機能にすぐたどり着けるもののほうが

便利かもしれない。

 

 

 

連絡手段が五つあることより、

会社の連絡はこの方法だけと決まっているほうが、

仕事は進みやすい。

 

 

 

たくさんの資料を作れることよりも、

判断に必要な三つの数字がすぐ分かるほうが役に立つ。

 

 

便利さは「足し算」だけではない。

 

 

 

むしろ、不要なものを減らす

「引き算」によって生まれることも多い。

 

 

 

 

住宅設備も、多ければよいわけではない

 

 

 

この考え方は、

家づくりにもそのまま当てはまる。

 

 

 

今の住宅には、

便利な設備がたくさんある。

 

 

 

スマートフォンで操作できる照明。

 

遠隔操作できるエアコン。

 

自動でお湯をためる浴室。

 

自動洗浄する換気扇。

人を感知する照明。

 

タッチレス水栓。

 

音声で動く家電。

細かく設定できる給湯器や空調設備。

 

 

 

どれも、

上手に使えば暮らしを便利にしてくれる。

 

 

しかし、

機能を増やせば増やすほど、

必ず暮らしが良くなるとは限らない。

 

 

 

リモコンが何台も並び、

どれが何のスイッチか分からない。

 

 

 

 

設定項目が多すぎて、

結局、最初の設定のまま使っている。

 

 

 

 

スマートフォンで操作できるが、

アプリを開くより壁のスイッチを押したほうが早い。

 

 

 

 

高機能な設備を入れたものの、

家族の誰も使いこなしていない。

 

 

 

これでは、設備は便利でも、

暮らしは複雑になっている。

 

 

 

 

収納も「多ければ便利」ではない

 

 

 

収納も同じだ。

 

 

お客様から、

「とにかく収納を多くしてください」

と言われることがある。

 

 

確かに、収納量は必要だ。

 

 

 

しかし、収納を増やせば、

必ず片づくわけではない。

 

 

収納が多いと、

「ここにも入れられる」

「まだ置いておける」となり、

物が増えてしまうこともある。

 

 

そして、

「あれは、どこの収納に入れたんだっけ」

と探すことになる。

 

 

本当に必要なのは、

収納の量だけではない。

 

 

 

使う場所の近くにあること。

 

何を入れるか決まっていること。

 

家族が同じ場所に戻せること。

 

奥に物が埋もれないこと。

 

 

こうした、

迷わず片づけられる仕組みだ。

 

 

 

大きな収納が一つある家よりも、

使う場所に必要な収納がある家のほうが、

便利な場合もある。

 

 

 

 

収納の便利さとは、

入る量ではなく、

戻す場所に迷わないこと。

 

 

 

 

 

 

 

家事動線も「短ければよい」だけではない

 

 

 

家事動線にも同じことが言える。

 

 

洗濯機、物干し、収納を近くにすれば、

移動距離は短くなる。

 

 

 

 

それは間違いなく便利だ。

 

 

しかし、単に近づけるだけでなく、

 

洗った後、どこで干すのか。

乾いた後、たたむのか、

ハンガーのまま収納するのか。

 

誰が洗濯をするのか。

 

家族それぞれの衣類をどこに戻すのか。

 

 

 

 

まで考えなければならない。

 

 

選択肢が多すぎる間取りは、

毎回判断が必要になる。

 

 

 

反対に、「洗う、干す、しまう」の順番が

自然に決まる家は、迷わなくて済む。

 

 

 

良い動線とは、

単に歩く距離が短いことではない。

 

 

次に何をするかが、自然に決まること。

 

 

 

会社も、便利なツールを増やしすぎていないか

 

 

 

家づくりから、

もう一度仕事の話に戻したい。

 

 

 

会社でも、新しいツールを導入するたびに、

便利になると思う。

 

 

 

LINE、メール、チャット、クラウド、顧客管理システム、

スケジュールアプリ、オンライン会議。

 

 

しかし、連絡手段が増えすぎると、

 

 

「この連絡はどこに来ていたのか」

「LINEだったか、メールだったか」

「最新版の資料はどこにあるのか」

 

 

と探す時間が増える。

 

 

便利なツールを導入したのに、

管理する仕事が増えてしまう。

 

 

これは、ツールが悪いわけではない。

 

 

 

使い分けのルールを決めず、

選択肢だけを増やしてしまったことが問題なのだと思う。

 

 

 

例えば、

緊急連絡は電話。

 

日常の報告は社内チャット。

 

正式な書類はクラウド。

 

お客様との連絡は指定した方法。

 

 

と決める。

 

 

それだけで、迷いは減る。

 

 

 

業務改善というと、

新しいものを導入することを考えがちだが、

 

 

実際には、

「使わないものを決める」

「やらないことを決める」

「連絡手段を絞る」

ことのほうが、効果的な場合もある。

 

 

 

 

忙しさをなくすには、余白を守らなければならない

 

 

 

 

 

便利な道具が生み出した時間は、

自動的に余白にはならない。

 

 

 

空いた時間に次の予定を入れれば、

すぐに消えてしまう。

 

 

 

だから余白は、できるものではなく、

守るものなのだと思う。

 

 

 

オンライン会議になって30分空いたなら、

その30分を別の会議で埋めるのではなく、

考える時間にする。

 

 

 

AIで資料作成が早くなったなら、

さらに資料を増やすのではなく、

お客様と向き合う時間に使う。

 

 

 

家事が楽になる設備を入れたなら、

その分、別の家事を増やすのではなく、

家族と過ごす。

 

 

便利さによって生まれた時間を、

何に使うのか。

 

 

 

そこまで決めなければ、便利な道具は、

単に仕事の密度を高めるものになってしまう。

 

 

 

 

 

 

家づくりは、できることを増やす作業ではない

 

 

 

家づくりを始めると、

たくさんの選択肢を見せられる。

 

 

 

間取り、設備、床材、壁紙、照明、収納、窓、外壁。

選べることは楽しい。

 

 

 

しかし、選択肢が多すぎると、

 

「もっと良いものがあるのではないか」

「こちらを選んで後悔しないか」

 

と迷い続けることになる。

 

 

 

住宅会社の仕事は、

ただ選択肢をたくさん見せることではない。

 

 

 

お客様の暮らしを聞き、

 

「このご家族には、これは必要です」

「これは付けなくても困りません」

「こちらの三つから選べば大丈夫です」

 

と整理することでもある。

 

 

良い提案とは、

できることをすべて並べることではない。

 

 

 

 

その家族にとって、

考えなくても心地よく暮らせる状態をつくること。

 

 

 

家は毎日使うものだ。

 

 

 

毎回操作に迷う家ではなく、

自然に体が動く家。

 

 

 

どこに片づけるか迷う家ではなく、

戻す場所が決まっている家。

 

 

 

設備を意識し続ける家ではなく、

設備の存在を忘れられる家。

 

 

それが、本当に便利な家なのかもしれない。

 

 

 

AI、スマートフォン、オンライン会議。

 

世の中は、これからも便利になっていく。

 

できることも、選べるものも、

ますます増えていくだろう。

 

 

 

だからこそ、

僕たちに必要なのは、

さらに機能を足すことではないのかもしれない。

 

 

 

 

何を使わないのか。

何をやらないのか。

何を選ばなくてもよい状態にするのか。

 

 

 

 

便利さとは、

できることが増えることではなく、

迷うことが減ること。

 

 

 

家づくりでも、

仕事でも、人生でもexclamation

 

 

 

 

本当の豊かさは、増やすことより、

安心して減らせることの中にあるのだと思う。

 

 

 

 

 

 

ブログNO 4175

 

 

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