お役立ちコラム

Useful Column

木の家が長持ちする理由
「真壁づくり」と「ヒノキの耐久性」

  

真壁づくりとは?—木を「見せて守る」構造

真壁(しんかべ)づくりとは、柱や梁を壁の中に隠さず、室内に見えるように仕上げる日本の伝統的な工法です。

和室の柱が見える建物を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

一見、「木が露出していると傷みやすいのでは?」と思われがちですが、実はその逆です。

真壁づくりでは、柱が空気に触れて湿気を逃がしやすく、木が呼吸できる環境になります。

   

木材にとって湿気は大敵です。壁の中に湿気がこもると、乾燥しにくくなり、カビや腐朽菌が発生して木を弱らせてしまうことがあります。

しかし真壁づくりなら、木が外気に触れることで湿気を溜め込みにくく、腐りや変形を防ぐことができるのです。

   

また、構造体が見えるため、もし傷みが出ても早めに気づいて手入れできるという大きなメリットもあります。

つまり、真壁づくりは「木を見せる」だけでなく、「木を守る」構造でもあるのです。

   

ヒノキの耐久性—千年を支える木材

ヒノキは日本を代表する建築材で、古くは法隆寺や伊勢神宮など、数百年以上も形を保つ建物に使われてきました。

その理由は、ヒノキが持つ高い耐久性にあります。

ヒノキには「ヒノキチオール」などの天然成分が含まれ、防虫・抗菌作用があるため、腐りにくく虫にも強い木材です。

さらに、乾燥とともに強度が増すという特性もあります。

水にも強く、湿度の高い日本の気候にもよく合っています。

また、ヒノキ特有の香りにはリラックス効果があり、木の家での暮らしをより心地よいものにしてくれます。

   

真壁×ヒノキの相性—自然の力を最大限に生かす家

真壁づくりの「木が呼吸できる構造」と、ヒノキの「湿気や虫に強い特性」は、まさに相性抜群です。

湿度を適度に調整しながら、木が本来持つ強さを長く保つことができます。

さらに、室内に現れるヒノキの柱や梁は、時を重ねるごとに色つやが深まり、美しく変化していきます。

人工的な素材では味わえない、経年美化の魅力もこの組み合わせならではです。

  

手入れしながら、味わいを重ねる暮らしへ

真壁づくりの家は、「長持ちする家」というだけでなく、年月とともに味わいを増す家でもあります。

定期的に手を入れながら、家とともに成長していくような暮らし方ができるのが魅力です。

木の家は“劣化”ではなく、“熟成”していくもの

住む人の時間を包み込み、やがて家そのものが思い出を刻む存在になっていきます。

  



サイエンスホームでは、この「真壁づくり」と「ヒノキの構造材」にこだわり、
木の良さを感じながら、長く安心して暮らせる家を一棟一棟ていねいに建てています。

モデルハウスでは、室内に広がるヒノキの香りや、真壁のやさしい質感を実際に体感していただけます。

ぜひ一度、木のぬくもりに包まれる空間を見に来てください。