お役立ちコラム

Useful Column

住宅建築における「収納」の考え方

新築の家を建てる際、多くの人が「収納をたくさん確保したい」と考えます。

しかし、ただ収納スペースを増やすだけでは、本当に使いやすい、いい家にはなりません。

実は、収納計画にはいくつかの重要ポイントがあります。

今回は、住宅建築における収納の考え方を分かりやすく解説します。

 

収納の量を考える前に
まず「何を」「どこに」しまうか考える

 

収納を考えるときに、まず「納戸を広くしたい」 「ウォークインクローゼットが欲しい」といった、収納量から考えがちです。しかし、本当に大切なのは「何を、どこに収納するか」を具体的にイメージすることです。

  

例えば、

・日々の郵便物や学校からのお知らせは、どこに置くと便利か

掃除機や日用品のストックは、どこに収納すれば使いやすいか?

季節の飾りイベント用品は、どこに片づけるか?

といったように、日常の動線や家族の行動パターンを想像してみましょう。そうすることで、必要な場所に適切な収納を配置するアイデアが生まれます

 

「適材適所」が収納計画の成功の鍵

  

収納は、使うものの近くにあるのが最も効率的です。これを「適材適所の収納」と呼びます。

  

 

例えば、キッチンでは調理器具や食器、食材を手の届く範囲に収納すると調理がスムーズになります。リビングでは、家族が使うリモコンや文房具、読みかけの本などをサッとしまえる場所があると便利です。また、玄関には外出時に使う鍵や印鑑、傘などを置くスペースがあると、毎日の出入りが快適になります。

家全体を大きな「もの」の流れとしてとらえ、「使う場所の近くにしまう」という原則で考えると、無駄な動きが減り、家事がグッと楽になります。

 

「見せる収納」と「隠す収納」を使い分ける

 

収納には大きく分けて、「見せる収納」と「隠す収納」があります。

・見せる収納

 棚やオープンラックなど、中身が見える収納です。
 お気に入りの食器や本、雑貨などを飾るように収納することで、インテリアの一部になります。

・隠す収納

 扉付のクローゼットやパントリー、納戸など、中身を隠せる収納です。
 生活感を出したくないものや、あまり使わないものをスッキリと片づけるのに適しています。

 

全てのものを隠す必要はありませんし、すべてを見せるのも難しいでしょう。見せる収納と隠す収納を上手に使い分けることで、見た目の美しさと使いやすさを両立できます。

 

サイエンスホーム八戸店での
収納実例

 

こちらは実際に設計したサイエンスホーム八戸店のお客様のプランです。見せる収納と隠す収納を使い勝手と合わせてお客様と一緒に考えました。

リビングに「リビング収納」、キッチンには「オープンパントリー」というように、使う場所に合わせて収納を設けています。物を使うのも元の場所へ戻すのもストレスなく、部屋が自然と片付き散らかるのも防いでくれます。

  

未来のライフスタイルを見据えた
可変性のある収納

  

家族構成やライフスタイルは時間の経過と共に変化します。子どもが成長したり、趣味が変わったりすると、必要な収納の量や種類も変わってきます。

将来の変化に対応できるよう、可変性のある収納を計画することも重要です。例えば、あらかじめ可動式の棚を設置したり、将来的に壁を設けて部屋を分けられるようにしたりするなど、フレキシブルに対応できる工夫を取り入れると良いでしょう。